前回の投稿で作っていたごみ収集日のアプリケーションを無事リリースできました。
機能のひとつに月のカレンダーからごみ収集日の一覧を表示する機能を作ったのですが、なるべく外部のライブラリに依存しない仕組みにしたかったのでJSで利用できるカレンダー等は使っていません。
しかしいざゼロからカレンダーを作ろうとどうすればいいんだと思いませんか？
まずは一週間の曜日を並べるだけなら誰でもできそうですが、この画像で表示したように月の最初が必ず日曜日から始まるとは限らないのです。
それではどうやってその月のはじめの曜日を調べられるのかというとツェラーの公式という計算式を使えばよいです。
数学的な解説は省きますが、こちらのコードを拝借しました:
/*================ FUNCTION TO CALCULATE ZELLER'S ALGORITHM =============*/
int getZeller(int Month,int Year)
{
int Day = 1, ZMonth, ZYear, Zeller;
if(Month < 3)
ZMonth = Month+10;
else
ZMonth = Month-2;
if(ZMonth > 10)
ZYear = Year-1;
else
ZYear = Year;
Zeller = ((int)((13*ZMonth-1)/5)+Day+ZYear%100+
(int)((ZYear%100)/4)-2*(int)(ZYear/100)+
(int)(ZYear/400)+77)%7;
return Zeller;
}Month(月)とYear(年)を引数にとって、0から6のZellerという整数を返します。
これで開始の日付がわかったのでfor文でZellerの値分シフトしてあげればよいわけです。
calendar = []
calendar_row = []
puts %w[日 月 火 水 木 金 土].join(' ')
(7*5).times do |i|
# end_of_monthは28,30,31のいずれかが入る
if i >= zeller && i - zeller < end_of_month
calendar_row << i - zeller + 1
else
calendar_row << '_'
end
# 7日分で改行する
if i > 0 && (i + 1) % 7 == 0
calendar << calendar_row.join(' ')
calendar_row = []
end
end
puts calendar.join("\n")zeller = 5, end_of_month = 30の出力例がこちら:
日 月 火 水 木 金 土
_ _ _ _ _ 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30ただし上記コードの注意点としてカレンダーは土曜日が開始日などの場合は5行分ではなく6行分表示するときも考慮しなければなりません。
calendar = []
calendar_row = []
puts %w[日 月 火 水 木 金 土].join(' ')
(7*6).times do |i|
# 5行分ですべて表示したら6行分はスキップする
break if zeller + end_of_month <= 35 && i >= 35
# end_of_monthは28,30,31のいずれかが入る
if i >= zeller && i - zeller < end_of_month
calendar_row << i - zeller + 1
else
calendar_row << '_'
end
# 7日分で改行する
if i > 0 && (i + 1) % 7 == 0
calendar << calendar_row.join(' ')
calendar_row = []
end
end
puts calendar.join("\n")zeller = 6, end_of_month = 31の出力例がこちら:
日 月 火 水 木 金 土
_ _ _ _ _ _ 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 _ _ _ _ _実際のコードと比べるとかなり簡略化していますが、必要な箇所はこれだけなので他の言語でも実装できると思います。 サーバー側の実装はできたので、ブラウザ以外でも使えるような実装にしてスマートフォンなどで表示できるようにしたいです。